指定流通機構は4つあり、それぞれ、東京・中部・近畿・西日本不動産流通機構という名称になっています。
REINSとは、簡単に言うと、不動産の売買や仲介に関する「今」(売り出し中)の情報と、「過去」の取引履歴情報が見れるシステムです。
不動産の取引は、ほとんどが「売買」か「賃貸借」であり、また、現在販売中/募集中の物件情報と、過去の取引履歴情報が見れるという意味では万能なシステムと言えます。
しかしながら、不動産会社の人は見ることが出来ますが、一般の人には解放されておりません。通常は不動産会社の方がREINSから情報を取得し、それを聞くケースが多くなると思われます。
宅建法の定めにより、一定期間内にREINSに売却物件情報を掲載しなければならないとされています。しかし、実際のところ、ワンルームマンションなどはかなりREINSに掲載されている印象ですが、一棟ものの物件などは、あまり掲載されていないことが多いです。
物件を購入(もしくは売却時)しようとする際には、
①検討物件が割高ではないかどうかのチェック
購入検討予定物件(もしくは類似物件)が、直近の数年でいくらくらいで売買されたかの過去のデータを参照することが出来ます。
②検討物件の賃貸価格が適正かどうかのチェック
賃貸に出したらいくらで貸すことが出来るのか、同一物件もしくは類似物件の賃料を参照することが出来ます。
③検討物件の売り主の把握
検討している物件を検索すると、当該物件の売り主を知ることが出来る場合があります。不動産取引は売り主からダイレクトの方が条件が良いケースもあり、売り主の把握は重要な項目の一つです。しかし、紹介してくれた業者がいる物件の場合は、売り主へのコンタクトは商習慣上厳禁です。
このREINSを見ることが出来るか出来ないかで、取引の判断は大きく変わります。やはり現状では日本の不動産取引も、オープンなプラットフォームとは言えない状況だと言えます。
REINSの使い方の流れ(REINS公式HPより) |
当ブログでは、REINS情報を入手できない方のためにREINS情報提供サービスを提供しています。出来れば、お付き合いのある業者から同様の情報を取得頂くのが良いと思いますが、必要に応じてお使いいただければと思います。
※本記事は、2020年2月時点での記事です。 本ブログでは、環境変化に対応するため全記事を定期的に更新しています。
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