2020年2月2日日曜日

手法解説 新築ワンルーム投資(1)概要と収益モデル

新築ワンルーム投資は、読者のみなさまにも営業の電話などがかかってきており、一度は話を聞いたことがあるかもしれません。都心立地が多く、将来性は高いものの利回りは低いことが多く、個人年金代わりや節税には向いていますが、収益化を目指す場合は向いていない手法です。

2020年引き渡しの新築マンション


他の手法と横並び比較できるよう、簡単に概要を整理します。

◆新築ワンルーム投資 手法概要
 投資規模 :2000万円~3500万円
 投資エリア:東京,横浜,大阪,名古屋から政令指定都市
 期待利回り:3.0%~4.5%
 建物構造 :鉄骨造,RC造
 築年数  :新築、築2年以内など
 経費率  :5-15%

◆新築ワンルーム投資 標準モデルケース

 【条件設定】
  価格:2800万円 月額賃料:9.5万円
  利回り:約4.1% 融資:2800万円/35年1.8%
  稼働率:90% 月額ランニングコスト1.0万円
  購入時諸費用120万円(4%程度)は購入時に現金で支払い。

 【モデルケースシミュレーション】
  年間収入:108.3万円
  (月額9.5万円 x 12か月 x 稼働率95%)
  年間支出:120.0万円
  (月額経費1.0万円 x 12か月 + 月額返済9.0万円 x 12か月)
  年間収益:マイナス11.7万円

◆新築ワンルーム投資に向いている人

 本業の収入が高く、納税額を低くしたい方
 収益目的ではなく、年金代わりに不動産投資をしたいと思っている方
 不動産投資の初心者等で、修繕や清掃などの手間をかけたくない方
 都市5区以外では買いたくないなど 、立地条件に対するこだわりが強い方

 逆に、不動産投資による収益を得たいと考えている方には向いていない手法です。

次回は、新築ワンルーム投資のメリットとデメリット、購入時の注意ポイントを解説いたします。

※本記事は、2020年2月時点での記事です。 本ブログでは、環境変化に対応するため全記事を定期的に更新しています。

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