①基本情報
タイトル:実録不動産投資】普通の会社員だった私が、家賃収入4000万円のアパートオーナーになって脱サラするまで
出版社:ゴマブックス株式会社
発行日:2018年5月
価格:715円
著者:木村 拓也②著者の立場
41歳のサラリーマンをやっていた当時から不動産投資を始めて、10年程度の短期間で大規模な大家さんとなった方です。現在は不動産投資と同時に、不動産投資を教える立場として、代表者としてコミュニティ運営をしておられます。本著の後半にも「レバリッチスタイル」という言葉が出てきています。このコミュニティは高くない会費で毎月、丁寧にセミナーを行うスタイルで、初心者にはお薦めなコミュニティです。
前回に続き、本著も「全般」本です。やはり、不動産投資本の世界は「全般」本が多いです。(私のブログも「全般」ブログです。)タイトルにも”実録”とありますが、前半は著者の不動産投資家としての道筋が写真とともに紹介されています。その後に目次がはじまり、著者の理想とする買い増しステップに従って各手法の説明がなされていきます。
推奨しているステップですが、ご本人の経験をトレースするように、物件価格2000万円までの中古ワンルームマンション購入⇒数千万中規模一棟購入⇒1億以上一棟購入、というステップです。既にこのステップはセオリーに近いものかもしれませんが、一冊目の書籍「ゼロから始める不動産投資」に極めて近いステップ論でした。
このステップに織り交ぜながら、成功ルールを10個に絞って説明をしています。
1.自己資金は全て使わなくていい
2.それぞれの物件のメリット・デメリットを良く知る
3.良い物件を購入するためには、エリアに詳しい販売管理会社を選ぶこと
4.投資効率が良い1棟買いで試算を増やす
5.1棟買いは物件の立地選択に最大限の力を注ぐ
6.金融機関との交渉術を学べ
7.キャッシュフローをきちんと考えよ
8.出口戦略を考え、資産を増やす
9.さまざまなトラブルマネジメントを考慮しておく
10.不動産投資ならではの節税やお金の流れを知る
という10個のルールについて手短に分かりやすく説明がなされていきます。2.のルールでも、地方と都心、新築と中古など、良く出てくる軸でメリットとデメリットを説明しており、(良い意味で)言い切りになっていないところに好感が持てました。この2.の部分は本ブログに詳しい記事があります。
それ以外のルールも目新しいものはありませんが、一般的なセオリー、かつ多くの人にあてはまる内容が書かれており、この本を読んでおけば大きく道を外すことは無いように思います。
良著だと思うものの、ご本人がコミュニティ運営をしているという事情もあり、具体的な情報(固有名詞や数字)は、そこまで詳細には出てきません。出版自体はコミュニティ代表者としての箔をつける目的と、コミュニティの権威付けの意味合いがある書籍のようには見えました。各手法に「キムラ式」という名前をつけておられますが、この名前をつけるような独特な手法や目線の話は出てきません。
④評価(5段階)
専門性 ★★★☆☆
専門家ではありませんが、知識や経験含めて内容に間違いはありません。
正確性 ★★★★☆ 不正確と思われる情報は皆無です。
再現性 ★★☆☆☆ 時代が違う事もあり、最初の中古ワンルームくらいまでは2020年の今でも再現性が高いと思われますが、一棟RCを連続で買うことなどは2020年の今ではハードルが高いように思います。
中立性 ★★★☆☆
中立性は低くないものの、やはり書籍を出している背景は見え隠れしています。情報は、一般向けかつ間違っていませんので、その点では安心して読んでください。
ズバリ!おすすめ度 ★★★☆☆
まだ1冊目ですので、暫定評価、です。
まだ1冊目ですので、暫定評価、です。
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※本記事は、2020年2月時点での記事です。 本ブログでは、環境変化に対応するため全記事を定期的に更新しています。
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